サバンナで気ままに生きるシマウマのように

サバンナで気ままに生きるシマウマのように

2008年7月27日日曜日

旅立つ人、隅田川の花火の日に下町をうろつく人

 最近仲良くなったお友だちが、フィールドワークにでかけた。
さむーいロシアに行くらしく、上下のダウン持参で、温度計とかなんとか計をたくさんもってキャンプ生活にはいるそうな。人類学者の準備とずいぶん違うなあ。野生の馬の写真をとってきてくれるらしい。とても楽しみ。でも今度会うのは、二月さき。
 私はというと、今日はアフリカ行きの前に何人かのお友だちに会う日だった。この半期は、ほんとうに週末はほーとんどなくって遊び目的ででかけることは稀の稀だった。何ヶ月まえだっけ、約束したのは!吉祥寺で待ち合わせして、タイの屋台料理をたべてから彼女がお気に入りのジュエリーのお店へ。天然石のあらたな世界に踏み入れた。石にうんちくが書いてあるのだが、たしかに、なんだかそれぞれの石には物語るもの、人をひきつけるなんらかの力があるかな?というのは感じられた。ついつい・・・ブレスレットを購入。石の効力は・・・・ストレスをやわらげてくれそうな感じ。乳香をたいてくれたのもよかった。初めてみましたた!乳香!シルクロードから伝わり、商人たちがやっきになって集めた香り。

そして、あわてて上野へ。別のお友だちと待ち合わせ。
「フランスが夢見た日本」展を国立博物
館の表慶館で。ひさしぶりだった。何年前だ?展示ケース、ケースのなかの背景となる色、ライティング、どれも前よりも新しい感覚で好感がもてた。
広重があのように緻密な動植物の観察スケッチを描いているとは思わなかった。グレーの緻密ワールドから、フランス人がそのスケッチを真似て丹念にお皿に描くことで、油絵のノリで描くことでビビッドなワールドに動物たちが生きていた。ただし、このお皿で・・・・・例えば鳥がカマキリをがぶっと食べているさまが描かれたお皿でお料理を楽しめるかというと、疑問だった。
そのあとは、彼女のお宅に歩いていく。芸大の前をとおり、谷中墓地の近くをとおり・・・
アフリカの雑貨やもみつけた。ふるい、酒屋もみつけた(写真)。喉がかわいたので、喫茶店「乱歩」にも入る。
話はすすむ、すすむ。ギョーカイの違う友だちはとても重要。自分って何やってるんだろう、世の中での位置はどうだろう、ほかのギョーカイの「感覚」って。。と毎回学ぶこと多し。また、世の中のオトナの社会の理念に憤りを感じることも多し。
うーん。それにしても、店内は誰かさんの隠れ家みたいでいい感じだった。彼女の庭的な地域なので、安心してついていく。。
彼女のおうち着。
窓をあけると隅田川の花火の音が部屋にはいってくる。とおくにポーンドーンと鳴る音を聞きながら、テレビの画面で花火をみつつお部屋はとっておきキャンドルと沖縄ガラスのライトの光で女ふたりのディナー。
いい日だった。アフリカ行き準備もがんばるぞ。

2008年7月26日土曜日

うれしたのし結婚パーティ

午後から広報の仕事で外。事務所に行き着くだけで、もう汗かいちゃって・・・たいへんです。事務所で出された麦茶を、氷まで食べてしまいました(子どもです)。それにしても、新たな広報誌、だいぶん形ができてきて、うれしい。夏のあいだの宿題もふえたけれど。コンスタントにいい文章を集められるようにシステムをつくらねば。

夜からは、新宿で後輩の結婚パーティ。新婦さんは私と同い年のかわいい子猫ちゃんみたいな女性。
とってもお似合いだった。
いいなあああ、とみんなため息をつきつつ、二人が手をつないで帰るのを見送った。
研究者仲間としては、新郎はまだ定職についていないから前途多難!とも思うけれど、意外と、楽しい幸せなことは早くしたほうがいいのかもと思ってきた。われわれの世代の研究者は、まえのように就職して、生活が安定してから結婚、子ども・・・というライフサイクルの立て方は、もはやきつくなっているから。なんとか道はひらける!と思わないと、人生がくるう気もしてきた。でもこれって、いま上のほうで安定した椅子に座っている世代の責任でもあるよーな気もする。もちろん文科省が見通しをしっかりたてずに大学院生をふやし、他方で少子化社会になって大学での教員枠が大きく減っていることもあるのだけれど。意欲あるPDが定職につけない時代を、なんとかはやく終わりにしたいもの。生産性のない人は危機感をもつようなしくみにしてほしいわ。

2008年7月24日木曜日

成城ランチ

かなりかなりひさしぶりに、成城のお気に入りビストロパリエで母とランチをした。
毎週、仕事で成城には出入りしているものの、寄る時間はなし。このごろの成城は、駅もすっかり変わって、私が中学生になった24年前当時!!(いま、計算して唖然となった)から成城の駅を通学路で使っていた者としては、なんだかよその駅のようだが、パリエは変わらない。
 えびのクリームカレー(名前はちょっと違った)、母は豚さんの煮込み。そしてデザートのコンポートとアイスの盛り合わせ。うーん、美味。
 ビストロのすぐ近くに、表具屋なるものがあることも、長年この前を通っていながら気づかなかった。

 成城のあとは梅ヶ丘に行き、これもひさしぶりに美容院(Tink)で髪をばっさり切る。かなり切ったなあ。アフリカ行きにそなえて。おそらくさまざまなストレスで悪化していると思われるお肌のことを気にして、スタッフが相談にのってくれて全身つかってOKなシャンプーを購入。フィールドでは荷物と手間を省くため、ボディシャンプーでアタマから身体も洗っていると言ったら、よくないと怒られましたわ。
いずれにしても、石油がたくさん入っている市販のものは、肌が弱っているときはよりよくない。。
 この日はこのあと恵比寿の皮膚科に行って、お薬をたくさんもらいました。
徐々にアフリカの準備を、やっと始めた次第。日曜もなかったので、ひさしぶりに身体メンテができました。           

2008年7月22日火曜日

青山でのひととき

ひさしぶりの休み。夕方から、お友だちと表参道へ。東京レズビアン&ゲイ映画祭の最終日で、とっておいてくれたチケットで映画鑑賞。スパイラルで開催されてました、初めて足を運んだ。一緒に行ったお友だちは「セックスの人類学」でも一緒にやった人。私たちは世界中のいろんな地域のセクシュアリティをみているわけだけれど、、それにしても、いまの日本でみられる「文化」も独特であった。あの「文化」のつくられた背景が、もっと知りたいと思った。

帰りに、ちかくのカフェでお食事。外で食べるのが気持ちいい、ほのかな風が吹いていた。このお友だちに会うのも、もうアフリカから帰ったあとだ。。


2008年7月21日月曜日

すてきなカップルと子どもさん

昨日は今夏さいごの研究会だった。霊長類学者と社会-文化人類学者がつどって「集団」について、あれやこれやと進化史的視点から考えようというもの。5年目にして、やっとそれぞれが、分野の違いをこえて話せるようになってきたという実感が共有された。年末には、成果論文を書かないと!!

今日は、私が初めてケニアに行ったときにフィールドに居候させてくださった先輩のお宅にお邪魔した。当時は仲のいいすてきなカップルだなあと思っていたが、いまはすでに二児の親。このお子さんが、またまたすばらしくのびのびしていて可愛い。さっそくに一昨日もらってきた通信簿をみせてくれることから始まった。お姉ちゃんはほとんど「優」に相当する左側のラインに○が。弟くんは右側の欄に○が多かったけれど、音楽が「優」、算数にも「優」。なにごとにも楽しそうなのだ。また、お姉ちゃんのお部屋から彼がこっそりもってきたメモ書き(写真)。学校にいくまえにやること、なのだそうだけど「チャレンジ」が気になるなあ。
 人間が独り立ちするまで、どう人生を歩くか、というのも、おそろしいほどに親がつくりあげる家庭の雰囲気や親の子どもへの対し方に影響があるんだろう・・・というのは否めない・・と想像できた。リビングには子どもたちが本をよめるような公開図書室、それぞれの机と椅子があって、カブトムシをたくさんかってて・・・さりげなくパパは怒るときはユーモアを交えながら押さえどころを押さえていう。質問には丁寧にこたえる。いろいろ学びましたわ。


2008年7月19日土曜日

人類学者は、続々とフィールドへ・・・

そろそろ、周りの人類学者も外に出始めた。夏が始まったなあと思う。昨日も一人、この暑い夏からさむーいオークランドに出かけていった。赤道直下のいつものフィールドとは違って、荷物もいつも二倍だとか言ってたな。8月になったら、ますます人は減るだろう。ニューギニアに行く人もいる。もちろん、ケニアにそろそろ出かける人も数えるだけでも数人いる。日本で会わないのに、ナイロビで会う研究者もけっこういるもの。私も、やっと授業はのこすところ1コマ。徐々にアフリカ行きの準備をしなくては。

7月中の仕事はまだたくさんあるのに、すでに夏休み気分になりかかっているせいか、そして暑くなったせいか、うずうずとビールが飲みたくなる。
昨日は、分野の違う雪氷学のフィールドワーカーとお食事。一つの地域にずーっと通い続ける人類学者と違って、氷河を求めてチリ、アルゼンチン、ロシア、スイス、そして南極がフィールド。とくに南米がお気に入りだということで、南米系の食事をしようと調べてでかけた。

私は日本でわざわざアフリカ料理を食べに行くことはあんまりないけれど、いやあ、南米は盲点だった。ヨーロッパ系ならイタリアン、フレンチでなければスペイン、ドイツ、そしてギリシアやトルコ(ヨーロッパかどうかは別にして)。アメリカ大陸なら、メキシカンくらいだったけれど、南米はなあ。駒場にあるイグアナがトレードマークのかわいいお店へ。カツレツ風のお肉やパイ包み、ペルーのビール。なかなか美味でした。ペルーのビールは初めてで、ごきげん。しかも、店の雰囲気がリゾート系で、自分が知っているリゾート(ケニアのサバンナだったりするのだが)を思い出して、また気分がよくなった。なんだっけ、これは身体の心理的記憶ってやつで幸せになれるということだろう。
一緒にお食事したおともだちは、来週にはロシアにお出かけらしい。涼しくて快適とか。うう、私もはやくナイロビに行きたい。