サバンナで気ままに生きるシマウマのように

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2009年1月4日日曜日

そして、私たちは愛に帰る


ひさしぶりに・・・・映画館で映画をみました。うちの近所のシネコンでは、1800円払って見たい!という映画をやっておらず(失礼!)
銀座シネスイッチに行ってきました。お目当ては「そして、私たちは愛に帰る」。私よりひとつ下の73年生まれの監督。脚本と監督はファティ・アキン。トルコ系移民2世としてドイツに生まれた、その背景がそのまま活きていた。ドイツとトルコを舞台に、3組の親子をベースにその6人が直接的、間接的に関連しあう。そこには親子愛、友人愛、男と女(老人の性ともいえようか)、そして政府や階層などへの反体制思想、EUを代表する大きな国と、トルコのような文化的、地理的にも複雑な要素をもつ「小さな」国、という要素が彼らの関係のなかにいやおうなしに反映される。また移民の1世と2世に生まれる隔たり、2世にとってもどうしようもないアイデンティティの模索、も現れている。
主人公の移民2世が大学の教員だったり、政治活動する勇ましい女性ができてきたり、と私の居る環境とだぶって共感してみる部分もあり。しかし、移民の抱える背景は、奥がふかい。。フランスの移民の研究をしている友人が、1世と2世は抱えているものも、考え方も振る舞いも違うんだ、と言っていたことが思い浮かびました。「移民問題」も幾重にも要素が絡まっている。
 なかなか、いい映画でした。同じ世代がつくる映画ということもあって、刺激をうけました。

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