サバンナで気ままに生きるシマウマのように

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2009年1月12日月曜日

緊急集会「イスラエルによるガザ侵攻を考える」

2009年1月11日、
東京外国語大学・中東イスラーム研究教育プロジェクト主催で行なわれた集会に行ってきました。いつも顔を合わせている同僚の方たちがリキをいれているんですから、行かねば!前の日もムスリムの研究会で夜遅くまで一緒にいたにもかかわらず、さすが。

ここ連日のメディアによるガザ地区への攻撃に関する報道の仕方に疑問をもった酒井啓子氏が4日まえに呼びかけたのだという。

一昨日も授業で話題にしようと思い、ガザでなにがおきているのか、その背景などもにわかにネット検索しまくって勉強したが、やはりずっとおってみていないと記事の書かれ方の違いに戸惑った。でもそれは間違いなく、記者のとらえかたや書き方の問題でもあることがわかった。

●かなり基本的なことなのに、分かりづらい報道になっている、と指摘されたのは、ガザは占領地だということ。イスラエルは管理地だと言っているらしいが・・。パスポートをとるにも、モノを売るにも、すべてイスラエルを通じてしかできないので、住人はイスラエルにしばられている(錦田、臼杵、酒井諸氏による)。

●テロという言葉の定義と、それをめぐるおかしな論の建てられかた。
これはアメリカがつくったもの。テロリストとは、テロを実行しないかぎりそうだといえないのに、どうやって「認定」するのだ?対テロ戦争とは、誰が相手か分からないのに、テロリストだとレッテルを貼って攻撃し、死んでしまった場合に「死んだ人はテロリストだった」「これは正しい戦争だった」といえる構造をつくってしまった。それ自体がおかしいことに、気づかなければ!
アフガニスタンでも、はじめタリバンはテロリストでなかったのに、アメリカはそうレッテルをはって仕掛けた。死んだら「タリバン=テロリスト」だったと。しかし、数知れないふつうの人々が殺されている。市民の常識が対テロ戦争の暴走をかろうじて阻止しないと!(飯塚氏)

●テロという認識が、中東と欧米ではまるで違うことが、世論調査でも明らか。現場と欧米のテロについての認識のずれが著しい。パレスチナ人にとっては、イスラエル人がやってきて、ブルドーザーで農地を掘り返してしまう、パレスチナ人を殺す、こういった「テロ」と戦っているのだ。

●「自衛である」という言い方がどんどん広まって悪化していること。だれもかれもが自らをますます軍備化し、競いあっていく・・・

会場は100名までの規模だったが、立ち見も多く、のべ150はきているだろう。もっとだろう、だぶん。お歳の方もかなりいたし、子連れの人もいた。学生らしき人たちも。後方では座り込んでいる人が多数。11時から3時までの長丁場となった。立っているとキビシかった。でも、行ってよかった。

●東京外国語大学AA研 中東イスラーム研究教育プロジェクト
http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/about_us.html

●ガザ情勢についてはこちらから↓http://aziza.web.fc2.com/contents/palestine/p_gaza_index.html

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