サバンナで気ままに生きるシマウマのように

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2009年3月18日水曜日

名古屋でのワークショップ


「くらしと制度をつなぐ会」の冊子編集の手伝いをしたあとに入っていた予定は、名古屋出張。
同僚のKさんにまえから誘われておりました。
フィールドワークについてのシンポをやるから、Fieldnetをひろめるのにいいんじゃない?と。
日本福祉大学が「アジア福祉社会開発研究センター」を開設するにあたってシンポジウムとワークショップをひらきました。ワークショップの企画はKさんがご友人とたてた模様。「フィールドワークから人々とつながる:現場から生まれるアクションとファシリテーション」
もちろん場所がら、開発と福祉にかんする研究が主。
主催者(協力者)の意図:
 対象の社会や人びとの「変化を支える」目的で行われる福祉や開発の実践と、「理解する」ことをねらいとする研究は、それぞれ異なった視点と方法で現場に関わろうとする。しかし、それらは互いに異質なこととも言えず、多くの共通点が見られるだろうし、現場でのさまざまなアクションやリアクションを通じて、実践と研究に二分できない活動や立場が生まれることもある。 このワークショップでは「フィールドワーク」を共通の切り口としながら、「実践/研究」「調査する側/される側」の二分法をこえた現場での関わり方を、具体的な事例にもとづいて考える。福祉や開発の専門性から「あえて降りてみる」ことで現場から見えてくることを重視しながら、ふたたび専門領域にフィードバックできることは何かについても議論したい。
私自身の研究環境、関心からすると、やはりアフリカの事例がいちばん想像しやすかった。
発表者によっては、研究者なのかアクティヴィストなのか、そう悩まなくとも両方でありえるのならばそれでいいのでは、と思ったりも。というか、そういう人材こそが必要なのである。そういう意味でも、自分がフィールドで、そのはざまで「悩んでいるのだ」と告白すること、そういう場であったこのシンポは、とても有意義なんだと思う。悩みのレベルや質も、フィールドのもつ性質によっても個人の性格によっても、もちろん違うわけだが、その多様な「悩み」こそが個人のフィールドワークという行為が社会、世界とむすびつく事例であり、よりよくその悩みが生かされるように事例を共有することが必要かなと。いやでも開発に関わらざるをないご時勢のいま、研究者それぞれの事例がまた、重要な「先行研究」もしくは「先行経験/事例」だろう。
 まあ、個々のご発表については、それぞれ質問も疑問もあったけれど、シンポの企画は成功していたと思う。ただ、最後までいられなかったのが残念。どういう議論になったのか。。
おつかれさま!

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