サバンナで気ままに生きるシマウマのように

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2009年3月10日火曜日

Hokkaido ホッキー君と二風谷

足をのばした北海道ステイの最後。
会合もおわって、翌日は日曜だったので有意義にすごしました。後輩のKくんの運転で、Sくんも途中までいっしょに苫小牧~二風谷へ。
Kくんがレンタカーの手配をしてくれて、朝は急いで出発。
急いで、というのも連日の「疲れ」から前の晩が午前3時の帰還だったので、朝はきつかったから。
あいかわらずハスキーな声で出発。
苫小牧は、けっこう・・・名前で有名なわりにひっそりした町だった。でもでも、ちゃんと観光案内があった!やさしいおねえさんが親切に教えてくれる。ホッキが有名であることを知った。Sくんの飛行機の時間もあるので、それまでにお腹になにか入れなくちゃ!ということでまず市場に行ってみた。ほっきー君がむかえてくれる、なんだろう、ミュージアム?!といえるのか何だかわからないホッキ貝を紹介する空間があった(ちょっと痛い)。そこに隣接した食堂。大きなカニ、エイ、蛸、いやあ、すごい。ホッキ貝がこんなに大きなものとも知らなかった。
そのまま焼いてくれるところをみつけて、3人で堪能。スープがうまい。
そんなこんなで、めざしていたちっちゃな湖にはたどり着けず、S君を空港までお送りして、いざ二風谷へ。
途中の風景は、馬の牧場もあってたいへん気に入った。馬がのびのびかけまわっている。ああ、日本にもこういう光景があるのだ。子馬もちらほらみかけた。


めざしていた資料館は残念ながらしまっていたが、野外展示のアイヌの家をみる。雪深く、萱などでつくった壁の「寒さ」が想像される。
そして、最近できた二風谷ミュージアムへ。
これは、なんとも新しい感覚の展示で、建物も、展示の仕方も、リーフレット等もすてきだった。ビデオもあって、好きなものが見られる。それを見るとなおさら、展示物が生きてみえる。初めての者にもアイヌについて概要がわかるように、工夫はされていたと思う・・・ただ人類学者としては、「いま」「アイヌの人たちが」実際のコミュニティをどう生きているのか、を知るすべがちょっとでもほしいなあと思うのだった。
ミュージアムが二風谷ダムの湖畔にある。凍った水の上に、またうっすらと雪が。
よくみると動物の足跡がある。
誰もいない。
夕方にちかい、静かな幻想的な1シーンだった。
近くのアイヌ工芸展により、作者と話す。
昔の部落の写真があり、いまはどのあたりかを大体聞いて、帰りはそのあたりを通る。
なんとなく名残がわかるもの。
いま、人びとは何を生業としているのか・・・?
静かな二風谷への旅だった。

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